弊社は本年度30周年を迎えますが、6月にささやかな式典を行います。
そこで、記念講演の講師として京都大学の藤井聡先生をお招きします。
藤井聡先生は本年度、東京工業大学から古巣の京都大学へ移動されました。
専門は交通工学で、MM(モビリティマネジメント)の分野で活躍されています。
講演の題目は「築土構木のコミュニケーション」というものです。
我々の専門の「土木」に関するお話で、最近何かと元気のない「土木」ですが、我々土木に携わる技術者の誇りを取り戻そう!といった内容になる予定です。
藤井先生よろしくお願いします。
さて、先日京都大学にお伺いしたときに、藤井先生から興味深いお話をいただきました。
京都市の公共交通に関する審議会で、部会長の京都大学中川大先生(写真中央)がなんと、京都市交通局に対して異例の「退場勧告」の文書をたたきつけたとのこと。
下がそのときの写真です。隣にいる藤井聡先生(右側)も神妙な顔つきになっています・・・。
理由は中川大教授が示した改善策に交通局が踏み込んだ回答を示さなかったというもの。
詳しい事情は分かりませんが、中川先生がそれだけ京都の公共交通の活性化に真剣に取り組んでいるということでしょう。
コメントの中には次のようなものがあったそうです。
「交通局は便利なダイヤをまともに組む力もない。61年の歴史に幕を閉じることが歩くまち京都の実現のために必要である」
「京都は世界最高水準の公共交通ネットワークをつくることができる。それなのにやろうとしない」
私も京都市交通局の仕事を5年間くらいしましたが、まあ、確かに非常に「重たい」組織であることは確かです。
一方で、審議会の資料作成等はどこかのコンサルタントが携わっているはずで我々も多少なりとも公共交通に携わるコンサルタントとして、考えさせられる出来事です。
中川大先生は富山県泊のご出身です。
ライトレールや黒部の観光など、富山に関することにも数多くご貢献されています。
同じ富山県人として、今後のご活躍をお祈り申し上げます。
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