NiX JAPAN株式会社 NiX JAPAN株式会社

2021年4月1日

2021年度入社式にて(コロナ禍を乗り越えて)

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2021年度が始まりました。

NiXグループでは例年通り4月1日に入社式を執り行いました。グループ全体で8名の新入社員を迎え、その後オリエンテーションが始まります。全国のグループ企業の社員全員がwebより参加しました。例年ホールの参加者しか見れない入社式が、このようなコロナ禍の影響により全従業員に配信されるようになったことも、時代の流れを感じます。さて、新入社員の皆様の記念すべき社会人のスタート、これからの皆様のご活躍を願ってやみません。

今回は私の入社式の挨拶をご紹介したいと思います。

〇以下挨拶要旨

本日晴れて、ご入社される皆様、まことにおめでとうございます。心より歓迎いたしますとともに、ご入社いただいたことに感謝申し上げます。そして、本日の入社式を無事迎えることが出来ましたのも、NiXグループ全社員の努力があったからにほかなりません。この場をおかりしまして、改めて皆様に感謝申し上げます。 

さて、まずは改めて8名の新卒入社の皆様、皆様にとってコロナ禍における就職活動は大変な活動であったと思われますし、当グループにとっても本格的なコロナ禍で初めて迎える新入社員であります。コロナは様々な弊害を世界にもたらしていますが、私は皆様にとって、将来入社時を思い出すことがあれば、ある意味印象深いことになっているような気もしますし、これから皆さんの身に起こる変化からすると、些細なことになっている可能性もあります。それぐらい、これからの世の中の変化はそのスピードとダイナミックさの両面で今まで想像できないものになる可能性が高いということであります。このような状況を迎えるにあたり、コロナ禍の就職活動を見事に成功させた皆さんは、その変化に対応できる能力が今までのどの世代よりも兼ね備わっていると言えますし、また私自身、皆様のそのような能力に期待するところであります。 

また、コロナ禍により、我々の仕事にも様々な変化が表れてきています。在宅勤務は勿論のこと、お客様とのWebによるミーティング、データのクラウド管理、欧米社会様式のジョブ型の雇用制度などであります。当グループもそのような変化に対応していきますが、皆様はそのような時代に入社した第一世代の新入社員として是非とも見本になっていかれることを期待してやみません。 

さて、当グループが携わる社会資本の計画・設計という分野は、人類の経済活動のみならず、命をも預かる必要不可欠かつ重要な仕事であります。たとえ、どのような立場で社会資本の整備に携わっていようとも、その仕事の尊さは変わらないと考えます。一人一人の仕事は小さくても、一人一人の仕事の積み重ねが社会をつくっていく、そんな思いを皆さんには感じてほしい、そしてその思いを感じられるように、NiXグループは皆さんの成長をサポートしたいと思います。 

さて、先ほどから変化の激しい時代であること、コロナ禍により働き方が変化していること等を申し上げました。一方で、リモートによるバーチャルな人間関係による仕事のパフォーマンスへの弊害等も、近年研究されるようになっています。我々も同じような課題に直面しつつありますが、リアルの優位性、バーチャルの劣位性、また双方の程よいバランスの利便性等、様々な状況が考えられるわけでありますが、本日、私は皆さんに、どのような状況であろうとも本質的に必要なコンサルティングエンジニアとしての「能力」をお話したいと思います。

その能力は「共感力」であります。 

「共感力」とは何か、それは相手のことに共感し、自分として腹落ちできること、すなわち、相手の立場にたてるか否か、という実は非常に基本的なことであります。我々は行政機関やディベロッパー、ゼネコンなどのクライアントに対し、技術サービスに関するコンサルティング業務を行います。そこで大切なことは、如何に相手の立場になってコンサルティングできるか?ということです。すなわち「共感力」です。「共感力」があれば、リモートでもリアルでも、どのような状況であれ同じようなパフォーマンスが発揮できるはずなのです。むしろ「リモート」が主になっていくと、より「共感力」が必要かもしれません。

そして我々は技術サービス業です。お客様に技術をサービスする以上、サービス業における必要能力である「ホスピタリティ」の一種と言える「共感力」が、これからの時代には益々重要になっていくでしょう。皆さんには技術よりも先に、まずはこの人として大切なホスピタリティとしての「共感力」を養っていただきたいと思いますし、この「共感力」があれば、その「共感力」ゆえにお客様の期待を理解し、期待に応えたいと思うがゆえに、自然に技術を習得する努力を行うようになるのです。

本日の私の挨拶からは、この「共感力」だけを忘れないで覚えておいていただきたいと思います。 

さてNiXグループのコンサルティング事業は、7社のグループ企業体として形成されています。それぞれの企業の強みをいかしつつ、マネジメントの効率化や技術の共有により、大手企業に対抗できる経営リソースを保持することができると考えていますし、それぞれの企業の歴史やその文化を尊重したうえで成り立っているグループであります。そしてNiXグループの理念であるニューインフラストラクチャ―エックスを社是として、新たな社会基盤の可能性を生み出すグループとして、Xな技術をお客様に提供し続けるグループであり続けることが目標です。

そして社会資本整備におけるコンサルティングサービスで、我が国が抱える課題を解決するソリューションを提供することが我々グループの役割であり、これだけの企業が集った当グループの使命であります。社員としての誇りをもって、弛まぬ技術習得と研鑽により、社会の課題に応えていきましょう。 

さて、最後になりますが、毎年恒例の例えを申し上げます。私は経営を船と海と風に例えています。ニックスグループは船です。この駅北の社屋も船をイメージしたデザインです。海はマーケットです。そしてグループ社員の皆様は風です。マストと帆は経営戦略です。

本日NIXという船は皆様を加えて、本日さらに大きくなりました。そしてマーケット、すなわちNIX丸が航海する主力の公海である社会インフラ整備のマーケットは、昨今同様の予算が執行予定であるとともに、5カ年の国土強靭化予算も執行される比較的穏やかな状況であります。このような大海原の状況に、マストと帆、すなわち経営は、経営の戦略を明確化し、大きく帆を張っています。そして肝心な風であるグループ社員は本日入社の皆様という大きな追い風を得ることが出来ました。力強く、2021年度の大海原を進む条件が整ったということであります。

皆さん、この社旗の元、一つに集い、NIX丸の帆に思いきり風を当ててください。必ずや、NIX丸は皆さんの意図する方向に力強く進むはずです。準備は整いました。これからが本番です。皆さん心を一つにして、この2021年度を歩んでいきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。 

最後になりましたが、NIXグループの益々の発展と、グループに集う社員の皆様の人生のいやさかを祈念いたしまして、この素晴らしい2021年度入社式の挨拶に代えさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。ありがとうございました。 

2021年4月1日 

グループ代表 NiX JAPAN 株式会社代表取締役社長 市森友明

 

 

プロフィール

市森友明 京都大学博士(経営科学)
技術士(建設部門・総合技術監理部門)

NiXグループ代表、NiX JAPAN 株式会社代表取締役社長。
京都大学工学部卒業・同大学経営管理大学院博士後期課程修了。

大手ゼネコン勤務を経て、2003年に入社。2006年7月から現職を務める。国内社会インフラの計画・設計、都市計画、小水力発電開発、およびインドネシア・シンガポール現地法人にて、再生可能エネルギー事業(水力・メガソーラー)を実施中。

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