2009年下水道展が7月28日から開催されました。
弊社からも水工系グループから社員が参加しています。
本年度は研究発表(ベントサイフォンの設計)もしています。
筆者は一般ブースではなく、別会場で開催された下水道アセットマネジメントに関する国際シンポジウムに参加して参りました。
ヨーロッパ、アメリカ、韓国などから、上下水道事業に関わる有識者が集いました。
内容は非常に興味深く、特にヨーロッパは上下水道事業におけるアセットマネジメント(資産運用管理)の考え方が進んでおり、日本は少し遅れている印象を受けました。
日本の場合は既存ストック(ここでは下水道施設)を効率的に長寿命化させるために、アセットマネジメントの概念を取り入れようとしている考えがやや主流ですが、欧米諸国では、長寿命化よりも、上下水道事業の経営状況の説明や、利用者に対する使用料金の設定根拠も含めたアカウンタビリティに必要不可欠であるといった考え方が主流のように感じました。
日本の上下水道事業は全て自治体が経営していますが、欧米では一部民間が運営しているので、そのような経営に対する意識が違うのだと思います。
現在日本の水事業に欧米企業が攻勢をかけてきているそうです。
国土交通省も日本版水メジャー構想を打ち立てていますが、日本企業、大手水コンには特にがんばってほしいものです。
NiXは現在下水道長寿命化計画を各自治体で策定しています。
現時点ではアセットマネジメント(資産運用)というよりストックマネジメント(維持管理計画)のレベルですが、地方の自治体にとってもいきなり高度なことはできないと思いますので、まずはできることから地道に積み上げていこうと思います。
弊社のような地域密着型の企業は地域のライフラインのマネジメント事業には不可欠なはずです。
水メジャーに駆逐されないために・・・・・・。
NiX JAPAN 株式会社 | NiX 管理本部 経営企画管理グループ
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