県議会議員中川ただあき先生の後援会にて、放射能の専門家である理学博士、札幌医大教授大学院医学研究科放射線防護学高田純先生をお迎えして講演会を14日に開催しました。
筆者は講演会の事務作業を担当しております。
高田純先生の略歴は次の通りです。
・1954年、東京都生まれ。札幌医科大学教授、理学博士
・大学院医学研究科放射線防護学、医療人育成センター物理学教室所属。放射線防護情報センターを主宰、放射線防護医療研究会代表世話人、日本シルクロード科学倶楽部会長。
・弘前大学理学部物理学科卒業、広島大学大学院理学研究科(核実験)博士課程前期終了、同課程後期中退。鐘淵化学工業中央研究所、シカゴ大学ジェームズ・フランク研究所、京都大学化学研究所、イオン工学研究所、広島大学原爆放射線医科学研究所、京都大学原子炉実験所を経て、2004年より現職
このように、日本では数少ない放射線防護学の専門家であり、世界の被爆地を長年調査されています。
たぶん、放射能汚染のことをもっとも適切に評価できる日本で唯一の学者ではないでしょうか。
さて、そんな高田先生は、震災後、札幌から東京まで自ら放射線量の調査を実施されており、福島第一原発の正門前でも測定を実施されています。
自ら実施したその調査結果から、福島周辺はマスコミや政府がいうような汚染はない、過大広報されている、そして原発事故による放射能での死者は無いどころか、健康被害の可能性もきわめて小さいということを、主張されています。
そして多くの死者や甚大な環境汚染をもたらした運転中の暴走事故によるチェルノブイリ事故とは全く異なるものであり、レベル7という同じレベルで評価されるのは、間違いであるということも主張されています。
ブログ http://junta21.blog.ocn.ne.jp/
著書:福島 嘘と真実
札幌から遥々富山に来ていただくので、現在志賀原発の再稼働でいろいろとご苦労されている北陸電力様に
ご面会の機会を与えていただきました。
常務様他、2名の担当社員の皆様にご対応いただきました。
ありがとうございます。
大飯原発が再稼働しそうですが、志賀原発はストレステストの評価など、様々な課題を抱えており、先生も踏まえていろいろと議論をさせていただきました。
なお、電力様のご厚意により、講演会にも社員の方が出席されることになっています。
夕方かた行われた講演会には130名を超える出席者があり、原発問題、そして放射能問題に対しての関心の高さがうかがえました。
放射線の線量レベルはA~Fまでの6段階がありますが、基本的に人体に影響が出る可能性があるのはCまでで、D以下はほとんど影響が出ないということです。
しかもCは100ミリシーベルト以上、Dは10ミリシーベルト以下となっており、CとDの間には1オーダーの差があります。この間が職業上規定されるレベルであり、病院の放射線技師などは50ミリシーベルトとなっています。
詳細は省きますが、福島はいずれの地域も調査結果はD以下となっており、人体での調査結果もいずれも問題ない結果であり、内部放射線量に関してはチェルノブイリの1万~千分の1ということです。
今まではマスコミの報道などで、シーベルトという単位を初めて耳にし、その程度を理解できずに数値が出ること自体が問題があるように思っていましたが、それは誤りであることがよく理解できました。
ちなみに日本人の年間放射線量は1.4ミリシーベルト、世界平均は2.4ミリシーベルトです。
0ではないですし、意外と受けているものなのです。
弊社も福島周辺に土地調査で社員を派遣することがありますので、このような話をお聞きして、少し安心といったところです。
政府やマスコミもこのような科学的見地から、定量的な放射線量評価の情報を発信する必要があると思います。そうすることで、日本の皆さんが過度に福島の放射線に対して構えることも無くなると思われますし、また今回の原発事故にかんして、より冷静な判断がだきるようになるのではないでしょうか。
ご興味がある方は、是非先生の著書をお読みください。
高田先生が放射能汚染に関して真実を伝えようと頑張っておられるその姿は、公共投資で同じような真実を伝えようとしている藤井先生、中野先生と同じに見えてしまいました。
日本にはまだまだ本物の学者が残っています。
NiXはこれからも高田先生をはじめ、皆様の活動を陰ながら応援していきたいと思います。
NiX JAPAN 株式会社 | NiX 管理本部 経営企画管理グループ
関連する投稿はありません。