社長ブログ

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新卒社員の上昇志向に明るい未来を託す

きわめて数少ない読者の皆様、久々の更新です・・・笑。
今年は本業に加え、いろいろ業界や団体の所要が重なりなかなか忙しい毎日を過ごしておりまして、ブログが・・・は、いい訳ですが・・・笑。

ここ一か月間、弊社はなぜかよくマスコミに露出しました。石川県の砂防ダムでの事業者に決定したことをはじめ、地元テレビに橋梁点検関係の取材で、また弊社の再生可能エネルギー事業についての報道など。詳しくはホームページをご覧ください。http://www.shinnihon-cst.jp/

いろいろとトピックスはあるのですが、今回はようやく形が整った2014年新卒採用です。現在4名の皆様を内定しています。写真は内定者ミーティングと懇親会の模様です。皆さん、NIXを好きになってくれましたか???先輩の○野さんからはとんでもない本音トークがでてましたが・・・笑。

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本年度の新卒採用は官公庁や大手企業が採用を増やしたこともあり、例年に比べ大変厳しい内容でした。
まずは①弊社に興味を持って説明会等に来ていただくことが必要です。
そして②試験にエントリーしていただくことです。
そして③内定を提示させていただいた学生さんには複数の内定した企業の中から弊社を選んでいただくことです。
この①②③すべて揃って晴れて入社していただけるということになります。当然採用活動は無料ではできません。就職あっせん媒体へのフィーやそれに伴う社員の人件費など、数百万円に上る費用が必要です。そのような費用をかけることが必要不可欠であるくらい、新卒採用は企業経営にとって大切なことであります。たぶん、同業各社本年度は大変苦労したのではないでしょうか。
このように新卒採用においても本業同様、企業間競争があるわけです。企業の魅力を高めることは本業収益を高めることだけでなく、新卒採用においても必要になってくる訳です。

さて、そんな新卒採用の学生さんですが、企業にとって大切なことは将来的にしっかりと戦力になっていただくことです。我々の業界であれば、以前ブログでも書きましたがやはり7年は必要でしょう。それまでは、支払っているサラリーは企業にとっては投資費用に近いでしょう。そして仕事ができる社員に成長し、入社当時の投資サラリー以上のリターンを企業に還元する、企業にはなくてはならない人材になっていくのです。ところがこの建設コンサルタント業界、離職する社員が他の業界よりも多いのが現状であると思います。下図は建設コンサルタント協会のデータをまとめたものですが、離職する年代はまさにこれからの30代が最も多いのです。そして新卒採用の減少と相まって、技術者の高齢化が進んでいるのです。

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上記は建設コンサルタント業界として大きな問題です。であるからこそ、弊社の今回採用の4名は会社にとって宝であるだけでなく、実は業界にとっても宝なのであります。
また、若者離れの背景には公共事業に対する批判や予算削減による自虐感も関係しているでしょう。離職理由の一番は「業界の将来不安」(建設コンサルタント協会調べ)であることからも自身の将来を按じての離職ということです。さらには新卒採用においてのネックは公務員志向の高まりです。ある国立大学の土木系の学生は半数以上が公務員志向です。勿論公務員は我々の発注者であり、必要な人材です。しかしながら、技術の専門教育を受けた学生の大半が公務員になってしまい、民間技術者が仮に減るとすれば、インフラ整備を発注する側は充実し、実務を実施する側の人間は不足してしまうという、近代資本主義社会にはあってはならない社会構造を生み出してしまいます。若者がそのような地方公務員というある意味安定的保守的選択を好むということは、日本、そしてこの北陸地方の経済の将来を暗示するかのような現象であると思います。繰り返しになりますが、公務員を志向することはよいことです。自分が行政機関に入り、インフラ整備を政策的に指導できる立場になり、この国の発展に寄与していく、そんな意志をもって公務員を目指す方も少なく無いでしょう。そのような方が実際に公官庁の幹部になり、政治との調整を経て政策決定していくのですから。しかしながら、そのような建設的なマインドではなく、単なる安定志向で公務員を、そして国立大学の土木系卒業生の半数が目指しているとすれば・・・・、この国に、そして北陸地方に未来はないでしょう。特に東南アジアなどの新興国の学生の上昇マインドは凄まじいものがあります。そんな国に比べると、この地方大学の学生の保守的な趣向に大変危惧を抱いてしまうのは私だけでしょうか???。もちろんこのような状況を造り出したのは、我々大人社会であることは間違いないのですが。

このようなことからも、新卒の社員の皆さんにやりがいのある職場環境そして待遇を提供できることがこの業界には必要です。弊社は一歩づつそのような環境整備ができてきています。環境整備といっても楽な仕事であるとか、休みが異常にに多いとか、そのようなことが環境整備であるとは思っていません。社員がやりがいを持って働くことができる、これからの人生に対し自己実現を可能とする環境、それに値するチャレンジングな仕事があり、それに見合った報酬がある、そのようなことが環境整備であると考えています。特に本年度は公共事業逆襲の時です。弊社の業績も間違いなく上向き傾向です。この上昇機運を新卒の皆さん、そしてこれから弊社に入社されようとする方々のマインドの上昇につなげることが大切になるでしょう。

NIXはそのような”本物の企業環境整備”にこれからも邁進していきます。

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