この写真、先日撮ったものですが、小学校・中学校の同級生です。
一人は金沢片町で割烹料理を営む福永、もう一人は同業である建設コンサルタント会社ナチュラルコンサルタント社長の北浦。
二人とも、いや私を含めてまともになったものです。昔は・・・・・やめておきます、笑。
この二人と話をしていると、人生頑張らなければと思ってしまいます。世の中の流れをよく読み、不景気であっても悲観的になることなく、諦めずに突破口を探すこと。
やり方次第ではマーケットがどん底でもしっかりやっていける、私を含めてこの3人はそんなしたたかさを兼ね備えた人種でもあるのです。これからもがんばりましょうね。
さて、我々1968年生まれ組、この世代は実は結構頑張っている連中が多いのです。下の写真は最近社員研修をしていただいている大軽先生。彼も1968年組です。
右の経産省の評論家である中野さんも1971年生まれ。
下の京都大学の藤井聡内閣官房参与は大学の同級生であり1968年組、たばた衆議院議員は1972年かな?
下の神戸大学大石先生は京大時代の同級生であり1968年組。
我々の世代に共通するのは社会人になってからバブル崩壊とデフレ不況しか経験していない縮小社会時代の世代であること。高度成長期にやることなすことすべて成功した世代とは全く違う価値観を持った世代です。
価値観の違いは我々の親の世代と話をすればわかります(または親と)。頑張ってればうまくいく、そのうち世の中が良くなる、そう思っているかなり楽観的な世代の方々なのです。団塊の世代の方々は間違いなくそうでしょう。
戦後組の団塊の世代は戦争を経験せずに、物心がついたころには高度成長期です。藤井聡先生の著書にも書いてありましたが、彼らは、彼ら一人一人の能力の高低とはほぼ無関係に、誰もが若いうちに成功体験を積み重ねることが可能だった、すなわち何をやっても成功した世代なのです。
外交はアメリカ頼みで、しかも巨大な地震にも遭遇しない、長らく平和な時代を過ごしてきた世代なのです。この世代は現在、我々の親であったり、現在の経済社会や政治社会、行政社会のトップや支配層の方々であったりします。
高度成長期の成功体験を引きずったまま、バブル崩壊やデフレ不況に対し、その対処方法を何も知らないまますごし、そして会社の業績などは世の中のデフレ不況の影響だと信じ込み、また政治家や政府や行政のその世代の人間は、その不況に対して根本的な対処を打てなかった世代だと言えましょう。
そして彼らは今、デフレ経済の影響を受けることなく年金生活に移る、人類史上まれにみる幸せな世代なのであります。
それに対し我々の世代は社会人になってから良い時代を全く過ごすことなく現在に至った世代です。1970年前後生まれの現在40代以下の世代でしょうか。
就職するまでバブル景気を経験したことはあっても社会人になった後はひたすらデフレ不況を生きなければならなかった世代、事実筆者は就職したゼネコンにおいて、入社年度の賞与が一番高く、その後11年間ひたすら賞与が下がり続ける経験をしました。つまり我々は社会人として明確な経済成長を一度も経験していない世代なのです。
リストラや会社倒産や(事実筆者は会社更生法を経験しています)、吸収合併をされる危機を常に意識しながら仕事をし続けてきました。
この厳しい経済状況の中で生き残るにはどうすればよいか、というリアルな危機を考えながら全ての意思決定を行う世代でもありましょう。縮小社会が当たり前であり、世の中不況が当たり前であり、その中でどうやって生き残っていくか、どうやって勝ち残っていくか、どうやって現在もっている価値観にとらわれずにビジネス展開していくか、常に発展の度合いを競争したのではなく、縮小するパイの争奪戦を挑んできた世代なのです。
そしてこのような危機の時代を生き抜いてきた我々の世代に共通することは「したたか」であること。
このしたたかな世代の連中が好景気を経験した世代がこの不況下で自虐的になっていることに対し、各分野で現在活躍しているのです。
自分の頭で考えて自分で行動し、この危機に立ち向かっているのです。
今後この世代が政府や企業や団体の重要ポストに就き、新たな社会の価値観を形成していくのだと思います。
さて、我々NiXの歩みもこのしたたかさやポスト団塊世代と無縁ではありません。経営の危機を敏感に感じ取ったからこそ、そしてマーケットの将来性を悲観的にとらえられたからこそ、現在があるのだと思います。
これからもポスト団塊世代として、危機意識を持って歩んでいきたいと思います。1970年代前後生まれの皆様、ともに頑張りましょう。
NiX JAPAN 株式会社 | NiX 管理本部 経営企画管理グループ
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