我が国が目指すSociety 5.0の未来社会像は、サイバー空間とフィジカル空間を融合させ、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会です。これは「持続可能性と強靭性を備え、安全と安心を確保し、一人ひとりが多様な幸せを実現できる社会」と表現されます。Society 5.0の実現に向け、社会的課題の解決や経済・産業競争力強化を目指し、産学官連携による一貫した研究開発を推進する国家プロジェクトSIP第3期(R5-R9年度)に参加しています。
巨大地震や頻発・激甚化する風水害に対し、企業・市町村の対応力の強化、国民一人ひとりの命を守る防災行動、関係機関による迅速かつ的確な災害対応を実現し、社会全体の被害軽減や早期復興の実現を目指す。現実空間とサイバー空間を高度に融合させ、先端ICT,AI等を活用した「災害対応を支える情報収集・把握のさらなる高度化」と「情報分析結果に基づいた個人・自治体・企業による災害対応力の強化」に取り組む。
わが国の膨大なインフラ構造物・建築物の老朽化が進む中で、デジタル技術により、設計から施工、点検、補修まで一体的な管理を行い、持続可能で魅力的・強靭な国土・都市・地域づくりを推進するシステムを構築し、効率的なインフラマネジメントを実現するための技術開発・研究開発に取り組みます。 特に Society5.0 の中核となる"デジタルツインの構築"を開発のコアとして考え、技術開発にあたっては「未来の建設技術」、「未来のインフラ」、「未来のまち」をアウトプットとして常にイメージします。