測量は国土の正確な位置情報を測り、空間データを作成する建設部門の根幹です。近年、衛星測位システムの発展により高精度データを迅速に収集・提供可能になりました。弊社は基準点測量から用地測量まで、三次元計測機器・GNSS測量機・TSを活用し効率化を図っています。また、技術力向上と測量機器の技術革新情報を積極的に導入・利用・応用し、発注者の多様な要請に対応し、高品質な成果を提供します。
基準点測量とは、既知の地点(既知点)を基に新たな点を設置する測量のことを指します。 基準点測量の等級は1級~4級に区分され、それぞれの等級によって作業方法や既知点間の距離、新点間の距離などが異なります。 既知点には電子基準点、三角点、水準点などの基本基準点が使用され、基準点測量で得られた成果は、地図作成や各種測量の「基準・基礎」として使用されます。
地形測量とは、地形図または平面図を作成するための測量のことを指します。 地形図は地上の地物や地貌、すなわち土地の起伏その他の地形の特徴などを忠実に表現したもので、一般に平板測量と空中写真測量の二つに分けられます。 地形測量は、地形図を作成するための重要な工程であり、使用する機器には、TS(トータルステ-ション)やGNSS測量機等があり、これらを使用することにより、精度の向上と共に、図面を数値的に扱うことも可能となります。 近年では三次元計測機器(地上型3Dレーザスキャナ、UAVレーザスキャナ、MMS等)を用いて、作業効率の向上に努めています。
応用測量とは、基本測量・公共測量の測量技術を公共事業に応用した測量分野です。
具体的には、道路、河川、公園などの計画・用地取得などに用いられる測量を指します。
応用測量は主に以下の3つの分野に分けられます。
・路線測量
・河川測量
・用地測量
路線測量とは、一般的には道路や鉄道などの線状構造物を作成するための調査、計画、設計などに用いられる測量(線形決定・中心線測量・仮BM設置測量・縦断測量・横断測量・用地幅杭設置測量)のことを指します。
河川測量とは、公共測量の一つで、河川の維持管理や設計・施工に必要なデータを得るために行われる測量(距離標設置測量・水準基標測量・定期縦断測量・定期横断測量・深浅測量)のことを指します。
河川だけでなく湖沼、海岸などの測量も含まれます。
これらの測量では、河川の形状や水位、断面、流速、流量などが測定され、図面が作成されます。
また、洪水や高潮などの災害発生を防ぐ調査にも役立てられます。
用地測量とは、土地や境界などについて調査し、用地買収などに必要なデータおよび図面を作成することを指します。 主に新しく道路をつくったり構造物を建てたりするときに、必要な土地や境界を明らかにします。 近年では、リモ-トによる境界立会も実施し、地権者の負担軽減、業務の効率化に努めています。
ICT技術を活用し、現場の生産性向上に取り組んでいます。
各種三次元計測機器を用いて、陸・海・空の様々な地形条件でも短時間で面的に高精度・高密度なデ-タ取得することが可能です。
取得したデ-タを三次元モデル化し、様々分野へ提供しております。
【保有機器】UAV 地上型レ-ザスキャナ
レーザスキャナ搭載型UAV
ナロ-マルチビ-ム測深機
三次元測量(3D測量)とは、物体や空間の三次元的な形状や位置を、機器で計測する測量方法です。
通常、光学センサーやレーザなどを使用して、対象物の表面から点群データを取得します。
三次元測量は、幅・奥行き・高さの3種類の指標で、対象となる物体の形状を把握します。
計測の手法には複数の種類があり、3次元測量は非接触型という計測対象(地形や建物)から離れて計測する手法のものが多く、立ち入りが難しい険しい地形や大きな建造物の計測がしやすいというメリットがあります。
以下に、主な3次元測量の手法をいくつか紹介します。
これらの手法はそれぞれ特性と適用範囲が異なり、目的に応じて選択されます。
・地上型レーザ測量:地上に設置した3次元レーザスキャナで計測する方法で、車両やドローンなどの移動式と比べ高い精度で測量できるのが特徴です。
・UAV写真点群測量:UAV(無人航空機)により地形や建物を撮影し、その数値写真を用いて3次元点群を抽出、そしてデジタル上で3次元形状を復元して計測するという手法です。
・UAVレーザ測量:ドローンなどのUAV(無人航空機)を用いてレーザ計測を行う測量方式です。
・車載写真レーザ測量(MMS):レーザスキャナと360度全周囲カメラを搭載した自動車を使った測量手法です。
・水中音波測定(NMB):水中地形を面的かつ正確に計測できる測量方法です。
地籍調査とは、主に市町村が主体となって、一筆ごとの土地の所有者、地番、地目を調査し、境界の位置と面積を測量する調査です。 「地籍」とは、いわば「土地に関する戸籍」のことで、各個人には固有の「戸籍」という情報があり、様々な行政場面で活用されているのと同様に、土地についても「地籍」の情報が行政の様々な場面で活用されています。 地籍調査が行われることにより、その成果は登記所に送られ、登記簿の記載が修正され、地図が更新されることになります。 また、固定資産税算出の際の基礎情報となるなど、市町村における様々な行政事務の基礎資料として活用されます。
流量観測とは、単位時間に河川のある横断面を流下する水の量「流量」を観測する測量 のことを指します。 流量観測は、洪水などの災害から地域を守る「治水」や、水を利用して暮らしに役立てる「利水」に欠かせない調査であり、水位及び流量観測所を設置し、定期的に流量観測実施します。 これより水位から流量の関係式を作成し、日々の水位観測結果を水位から流量の関係式にあてはめて、流量を推算し管理に必要な基礎的データを提供します。 観測には通常、流速計を使用しますが洪水時などの高水観測になると浮子を流し観測を行います。
鉄道施設測量とは、鉄道の運行に必要な用地、建物、線路工作物、土木構造物などを総称して「鉄道施設」といい、これらの施設の位置や形状、面積などを測定する測量のことを指します。 また、鉄道施設測量は、鉄道の安全運行と効率的な運営に不可欠な業務であり、JR工事管理者の資格者のもと実施しています。
様々なセンシング技術を駆使して、DXのベースとなる三次元データを取得。
BLS式センシング技術・ICT樹木解析技術を活用した森林資源調査を実現。