令和4年度に当社が実施しました独立行政法人水資源機構 三重用水管理所の業務において、優良業務及び優秀技術者表彰を受賞しました。7月31日に三重用水管理所で開催されました表彰式に関係者が出席しました。

■業務概要
・業務名：三重用水施設耐震性能概略検討業務
・履行期間：2022年3⽉8⽇〜2023年3⽉13⽇
・管理技術者：インフラマネジメント事業本部 本部長　開米 浩久
・担当技術者　社会基盤部　流域保全グループ　係長　 森田 信彦
・本業務は水資源機構三重用水管理所が管理する三重用水施設の耐震性能評価を行ったものである。三重用水施設は５つのダム、８ヶ所の取水施設、125kmの導水施設で構成されており、農業用水・上水道・工業用水道を四日市市をはじめとする４市２町に供給する長大利水施設である。このうち本業務では、ダムを除く７工種（取水堰、導水トンネル、導水函渠、導水開渠、水管橋、サイホン、水位調整施設）全施設の耐震性能を評価するため、各施設の重要度、立地条件、地盤条件、健全度に着眼しスクリーニングを行い、耐震対策優先度を決定するとともに、７施設（７工種より優先度が高い代表１施設）の耐震性能照査を実施し、耐震性能が類似する同工種施設についても耐震性能評価を行ったものである。

■表彰理由
三重用水管理所が管理する長大な導水施設について、効率的なスクリーニング、グルーピングを行うため、技術提案である多変量解析を実施し、対策優先度を順位化したことにより、膨大なデータ処理を短期間で実行した。また適用地震動の評価、耐震性能照査方法について、水資源機構が制定した指針類の他、他省庁の各種基準類を抽出・整理し、適切な設計条件を選定するとともに、今後の三重用水施設の耐震補強工事の加速化を実現するものとして評価を受けたものである。