南砺市を流れる一級河川庄川水系湯谷川の水を利用し、稼働した湯谷川小水力発電所は、河川水利用の流れ込み式の発電所で、総落差は約85mです。湯谷川上流部で取水した河川水は、新規に設置した沈砂池を経て河川沿いの南砺市道に埋設した圧力水圧管路で送水し、湯谷川最下流の庄川合流点付近で圧力水車(フランシス水車1台)により発電を行うものです。構想当初よりNiXグループが、自ら規模の最適化や経済合理性の調査、設計、資金調達、施工を行ってきました。最大発電出力は804kW、総事業費は約10億円となり、民間事業者が開発する小水力発電所の中では、比較的大きな規模の発電所となります。
平成31年1月、約8年間におよぶ開発・工事・試運転を無事に終え、今後は、小水力発電事業者として20年間にわたる運営・管理を実施していきます。
本小水力発電事業は、NiX JAPAN 株式会社及び発電所所有者であるニックスニューエネルギー株式会社が、管理・運営をトータルに行っていきます。
所在地 | 富山県南砺市田向地内 | |
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出力 | 843kW | |
稼働開始 | 平成31年1月7日 | |
想定年間発生電力量 | 約4,111MWh(一般家庭約1,200世帯分に相当) | |
落差 | 有効落差:73.0m | |
水量 | 最大使用水量:1.3m3/s | |
面積 | 流域面積:19.7km2 | |
設備 | 水車 | 横軸フランシス水車 |
発電機 | 三相誘導発電機 | |
水圧管路 | 直径800mm |